活動内容

TJC ワークショップ・プロジェクト

私たちが関わる「TJC」とは

日タイ国際児(Thai Japanese Children)のなかでも、1990年代前後に移住労働で日本へ渡ったタイ女性と、日本男性との間に生まれた子どもたちを対象にしたワークショップ・プロジェクトです。
人身売買被害を含めた移住労働を経験し、日本で子どもを出産したタイ女性の多くは、その後タイへ帰国しました。彼女たちのなかには病気や貧困など厳しい背景を持った人もおり、現在もタイ都市部や外国への出稼ぎ労働を続けている人もいます。
一方で、地域のマイクロファイナンス( 貧困解決を目指して各地で設立された小規模融資システム)を利用したり、セルフヘルプグループを作って事業や活動を始める人もいます。

※日タイ国際児を英語表記すると正しい語順はJTC(Japanese-Thai chirdren)となりますが、公用語が英語ではないタイにおいて、
当事者である子どもたちの多くがTJC(Thai-Japanese chirdren)という呼称に馴染んでいることなどから、私たちはTJCと表記しています。

TJCセンターとの出会い

そうしたグループの一つ・SEPOM(タイ日移住女性ネットワーク=Self Empowerment Program of Migrant Women )で活動する女性の子どもたちは、北タイ・チェンライの「TJCセンター」に集まり、日本語学習などアイデンティティ確立に役立つプログラムに参加しています。

NPO法人てのひらでは、2004年に始めたスタディビジットにてTJCセンターを訪れ、その後もビジットだけではなくメンバー個人でもTJCセンターとの関わりを続けてきました。

TJCワークショップ・プロジェクトの開始

2008年からは、TJCのエンパワーメントを目指し、写真を使ったワークショップを開始。2013年•2014年には「セルフポートレイト•ワークショップ•プロジェクト」を実施致しました。2013年に行った2回のワークショップでは、写真やコラージュを用いた自画像を作成。2014年には、前年に作った自画像を使ったショートムービー制作に、TJCと恊働でトライ。子どもたちが抱えている背景は様々ですが、明るく強い笑顔でTJCが前へ進んで行くことを表現した、わくわくするようなムービーが完成しました。映画の撮影には、日本の学生さんや支援団体のみなさまのご協力も頂戴しました。2015年以降は、完成したショートムービーを多くの方たちにご覧頂き、移住労働の影響を受けた子どもたちの現状や将来について、共に考える機会を設けて行く予定です。

上映会のご依頼も受け付けています。お申し込みはこちらから。